こんにちは。AIのすけです。
世の中は生成AIブームでにぎわっていますが、様々なツールがありすぎて、「どれを使ったら良いのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。
どれも一長一短なので、「色々と使ってみる」のが理想ではありますが、「できれば無料で使いたい」という人が多いとは思います。私もChatGPTに最初に課金する時は凄く迷いました。現在はClaudeや他のツールにも課金していますが、むやみに課金先を増やすと「キリがない」ので本当に悩ましいです。
今回紹介する「リートン」については、現在のところ完全無料で、ChatGPTやClaudeも利用可能で、StableDiffusionによって画像生成もできるというツールです。AI初心者の方が「無料でAIツールを使いたい。画像生成もしたい」という目的にはちょうど良いツールだと思います。
また、2024年10月のリニューアルで更に便利な機能も追加されていて、生成AIヘビーユーザーにも魅力的なツールとなっています。リニューアルで追加された新機能についても紹介したいと思います。
今回の記事を読んだら分かること
・生成AI「リートン」の使い方
・2024年10月リニューアルで「リートン」に追加された新機能
・「リートン」が無料で使える理由と注意点
無料なのは嬉しいけど、逆に心配になってくるね。
「注意点」なども調査したうえで解説します。
リートンの運営会社:韓国企業?日本企業?
今回紹介する対話型生成AIサービス「リートン(wrtn)」は、リートンテクノロジーズ(wrtn Technologies)によって運営されています。2021年に設立された韓国のスタートアップ企業です。
日本法人(リートンテクノロジーズジャパン)は2023年11月に設立されて、日本国内でも利用者が拡大中です。
今年4月時点では「年内に日本国内で登録者100万人を目指しています」とのことでした。
リートンテクノロジーズは、今後も日本市場でのサービス展開や収益化を検討しているとのことです。
(参考:韓国発!リートンテクノロジーズの日本市場における挑戦 | ARCHETYP Staffing Magazine)
リートンは無料で利用可能:完全無料?有料版は?回数制限は?
リートンは完全無料
今のところ、完全無料での利用が可能です。「完全無料のリートン」と公式にアナウンスされています。そもそも有料の上位プランが存在せず、回数制限も特にありません。(さすがに、短時間で何十回も使った場合は何らかの制限がかかるとは思います。)
リートンは、ChatGPTやClaudeなど多様なAIモデルを完全に無料で利用できます。高性能な生成AIを無料で使うことが出来るのは大きな魅力です。
なぜリートンが無料で利用可能なのかについては、後半の記事で詳しく説明します。
リートンの使い方 会員登録方法は?アカウントの作成は必須?事前登録?ログインなしでも利用可能?
アカウントの作成:リートンを利用するには、まずアカウントを作成します。公式サイトにアクセスし、必要な情報を入力して登録を完了させます。
会員登録しないと利用できませんが、無料で簡単に登録可能です。
会員登録についえは、「LINE」「Google」「Apple」のいずれかのアカウントか、「メールアドレス」で登録することが可能です。
会員登録が完了すれば、無料でリートンを利用することが可能です。
リートンAIの使い方:リニューアルが凄かった。リアルタイムの情報検索から自動ブログ作成まで
リートンは2024年10月8日に大規模なリニューアルを実施しました。このアップデートにより、より便利で直感的に利用できるようになりました。
(参考:【無料・無制限で利用できる生成AIプラットフォーム「リートン」】ローンチ以来、最大規模のリニューアルを実施 | Wrtn Technologies, Inc.のプレスリリース)
AI検索:ネット上から最新情報を収集。リアルタイム検索ランキングでトレンド調査も
「AI検索」の機能により、インターネット上のリアルタイムでの最新情報を収集することができます。参照元が表示されるため、AIが誤った情報を生成する「ハルシネーション」も最小限で防ぐことが期待できます。(誤情報を生成することもあります。また、そもそも参照先の情報が間違っている可能性もあります)
リアルタイム検索結果を短い文章で要約して生成してくれる「スピード検索」の機能もあります。
リアルタイム検索ランキングとして、「検索されているキーワード上位10候補」が表示されます。キーワードだけでは全く何のジャンルなのかも判断できないものもありますが、ワンクリックで検索して深掘りしていくことが出来ます。この機能により最新トレンドをチェックすることが可能です。マーケターや営業職の人は積極的に活用したい機能ではないでしょうか。
この「AI検索」は先日の記事で紹介したFeloをはじめ、Genspark、Perplexityなどにも実装されている機能です。単なる情報検索だけではなく、検索結果を生成AIが取りまとめるという機能で、今後の情報収集の基本スタイルとなるかもしれません。
AI画像生成:Stable Diffusionが無料で利用可能!生成回数も特に制限なし!!
検索欄左のプルダウンから、「AI画像」を選択すると画像生成が可能です。
「Stable Diffusion 3」により、人物、動物、風景などの画像を特に回数(クレジットなど)の制限なく生成することが可能です。(短時間で何十枚も作成可能なのかは試していません) 「無料でAI画像生成」のサービスも少しずつ増えてはいますが、やはり完全無料のサービスとしては凄いことだと思います。プロンプトについては日本語でも英語でも可能で、特に専門的な知識が無くても「〇〇の画像を作って」のような指示でも生成可能です。
細かい指示をしていく場合は10,000文字以上の長文プロンプトにも対応しているので、工夫すれば自分の思い通りの構図で画像生成することも可能です。詳しくは次のリンク先も参照してください。
画像生成AIを活用!理想の画像を作るためのプロンプトのコツとは|リートン公式note
AIタスク処理:ChatGPT、Claudeが無料で利用可能!!添付ファイル、画像、PDFの読み込みも可能!!
「AIタスク」として、チャット系のAIと同様の利用が可能です。AIはChatGPT、Claudeから選択が可能です。
Proモードでは添付ファイルの分析、URLの参照なども可能で、文章の要約、翻訳、データ分析なども可能です。
制限なく高度なAIが活用できるというのは本当に便利なサービスです。金銭面で有料サービスの利用が厳しい学生にとっても、勉強やレポート作成などに活用できるのは有難いのではと思います。
AI自動作成シリーズ:「ブログ」「レポート」「自己PR書」「パワポ」が自動生成できる!!
2024年10月のリニューアルにより、新しく「ブログ」「レポート」「自己PR書」「パワポ作成」のAI自動生成の機能が追加されました。本当に凄すぎる機能です。
一つひとつ説明していると文字数が多くなりすぎるので、実践例も含めて改めて別記事にしたいと思います。それぞれ有料級サービスです。パワポ作成については文章のみの生成で画像は自分で用意する必要がありますが、ppt形式で出力されます。
操作方法としては、いくつかの入力項目を選んで、参考資料があれば添付するだけです。初心者の方でも簡単に作成可能です。簡単な指示を入力するだけで、数秒から数分でオリジナルの文書が作成されます。異なる回答を求める際には、再生成機能もあり、特に制限もなく何度でも作成可能です。
AIキャラの作成:
自分好みのAIキャラクターを作成する機能もあります。キャラクターを自由に設定して対話を楽しむことができます。AIキャラクターと一緒に学習を進めることも可能で、子どもや初心者でもAIに親しめるようにするという開発者の意図を感じます。
(参考:試験対策の問題づくりをお手伝い 生成AIを活用した学習方法を試そう|親子でできるライフハック|朝日新聞EduA)
また、2024年10月リニューアルでの新機能として、クオリティの高いAIキャラチャットが楽しめる「スーパーモード」がリリースされています。「チャットの脈絡をより正確に理解し、役割や会話シーンなどの精度がより高くなるモード」ということです。2024年10月時点ですが、「スーパーモード利用券」が獲得できるリリース記念限定イベントも実施されています。興味のある方は今のうちに試してみるのも良いと思います。
なぜ無料?怪しい?どんなビジネスモデルなの?
ここまでリートンの使い方について説明してきましたが、ChatGPTやClaudeの上位モデルについては、本来は月額20ドル(1ドル=150円なら3,000円)で利用可能な高機能AIです。(無料でも利用可能ですが、制限があります)
無料なのは非常にお得なのですが、逆に「怪しい」と感じる方も多いと思います。「なぜ無料?」という理由が知りたくなりますよね。
リートンのビジネスモデルについては、次の要素から成り立っていると分析しています。(個人的な見解や予想が含まれます)
無料提供の戦略と長期的なビジョン
リートンは「みんなのAI」という理念を掲げていて、誰もが生成AIを身近に利用できる環境作りとサービスの提供を目指しています。
(参考:【よくあるご質問!】リートンはなぜ無料で使えるの?安全に利用できる?商用利用は可能?|リートン公式note)
ただし、リートンテクノロジーも民間企業である以上は、将来的には何らかのビジネスモデルで収益化を予定していると考えられます。まずは無料ツールを展開することで短期間で多くのユーザーを獲得し、AI市場での存在感を高めることを狙っていると推察しています。
収益化の方法
リートンの収益化について、インタビュー記事でビジネスモデルの構想が掲載されていました。
この記事から推察されるのは、次のような収益化のモデルです。
- 提携による送客手数料: 通販や旅行、美容などのサービスと提携し、生成AIが旅行プランやグルメ情報を生成し、ユーザーを関連サービスに送客(誘導)することで手数料を得るモデル。
- 広告収入:ユーザーの興味や行動に基づいた広告を表示することで収益を上げるモデル。ユーザーには無料で関連性の高い情報を提供しつつ、収益化を図る。
(参考:GPT-4 turboなど、10種類の生成AIを無料で使い放題!「リートン」が目指すところとは【特集・集中企画】 – 窓の杜)
将来的にはサービス連携を通じた収益化も予定されているとのことです。また、現在は完全無料で広告なしという状態ですが、将来的には広告掲載での収益化も想定されていると推察しています。
無料でも安全なの?ユーザーフィードバックの活用とは?
無料で利用できるという方針が発表されていますが、情報収集の安全性について不安を持つ方もいると思います。
リートンはフィードバックを重視し、ユーザーからの意見を積極的に収集してサービス改善に活かすという方針が示されています。ユーザーの声が反映されて機能改善されるのは有難いことです。利用者の信頼を得る要因となります。
しかし、「検索情報がデータとして活用される」「入力情報がAIトレーニングに利用される」と身構える人もいるかもしれません。
知らない間に情報収集されていたら、少し嫌な感じがするけどね
リートンの安全性について公式noteでは次のように説明されています。
リートンでは「AIの学習に入力した情報が利用されない仕組みで運用」されているということで、システム利用の安全性が公表されています。
「生成AIと個人情報」については非常に難しい課題で、リートンに限った話でもありません。
私個人の見解ですが、ウェブ上のサービスであれば情報収集が行われてしまう可能性を常に考慮すべきと思っています。「何かの情報を調べたら、ネット広告で同ジャンルの商品が表示」とかは、何年も前から多くの人が経験している事象です。
生成AIは「継続したデータの蓄積と学習」を基本としているので、「自分の情報が何に使われるか分からない」と余計に不安に感じる人が多いのだと思います。
「情報はAIに学習されない」と明記されていれば安心できる気もしますが、個人情報などは省いた状態で活用する方が、より安心して利用できるとは思います。
また、業務上でAIで取り扱う場合は「職場の規定」に必ず従ってください。サービス提供先と機密情報保持の契約を結ぶ必要がある場合もあるはずです。また、オフラインで利用できるAIサービスも存在します。
日本の企業でも、「上司に内緒で、議事録はAIに任せて」みたいな広告で訴求しているAIスクールがあります。会社の許可を得ないで大丈夫なの?と不安になります。(このスクールから何が学べるのかも少し不安になります。会社に内緒で楽をする方法でしょうか。。。)
リートンについては、無料提供を基盤にしたユーザー獲得戦略と、提携や広告収入を通じた収益化を目指すビジネスモデルであることを今回の記事で考察しました。(あくまでも個人的な推測を含みます)
初心者向けのサービスで、「みんなのAI」「ユーザーフィードバックの活用」の考え方は素晴らしいと思います。透明性、安全性は大前提のことですが、持続可能な運営を期待しています。
その他:商用利用は可能?アプリ版はあるの?
その他の情報についても、簡単に説明します。
リートンは商用利用も可能なの?
次のリンク先を参照してください。基本的にはChatGPT、Claude 、Stable Diffusionの利用と同様で、商用利用も可能となっています。
【よくあるご質問!】リートンはなぜ無料で使えるの?安全に利用できる?商用利用は可能?|リートン公式note
アプリ版もあり スマホでも利用可能。iPhoneでもAndroidでも利用できる!
リートンは、Web版に加えてiOSおよびAndroid版も提供しており、スマホでも利用可能です。
パソコン版と同様に、AIチャット、画像生成、AIキャラクター作成など、さまざまな機能が提供されています。初心者でも簡単に操作できるので、よく分からないけどAIに触ってみたいという人にもちょうど良いと思います。
利用方法としては、アプリをダウンロードし、Web版と同様にGoogleアカウントやLINEアカウントでログインすることで利用可能です。
まとめ:リートンは完全無料で、AI初心者にもおすすめ
今回は完全無料で使える「リートン」の紹介をしました。
その他の詳しい情報については、「リートン 公式note」も参照してください。
私としては、「せっかく無料なので、AI初心者こそ積極的に活用して欲しい」と思います。
AI初心者の方は、まずはリートンのような無料ツールで色々と試してみて、本格的に使いたくなったらChatGPTやClaudeの有料プランに加入するというのも良いと思います。
また、リアルタイム情報検索のように日常的に使いたくなる機能も提供されているので、私も積極的に活用したいと思います。
リートンについては今後も新機能が追加されていくと予定であることが発表されています。
当ブログでも改めて記事にしたいと考えていますので、よろしくお願いします。
無料なので、とりあえず使ってみようかな。
今後も追加機能がリリースされれば、随時ブログ記事にしていきます!!